大学教員対象 オープンキャンパス「他大学をみてみよう!」

1.はじめに


令和6年度、日本私立看護系大学協会の地区活動プロジェクトにおいて、愛知県の私立看護系大学11校が共同で「大学教員対象 オープンキャンパス『他大学をみてみよう!』」を企画・運営し、令和7年3月9日に人間環境大学および椙山女学園大学に於いて開催した。本イベントは、会員校教員間の情報交換とネットワーク構築を目的とし、教育現場の実践知を共有する貴重な機会となった。

2.企画・運営体制


当初、県内13校の代表者が集まり参加の可否を協議し、最終的に11校が協働校として企画・運営に参加した。事務局は協会理事が所属する1校に設置し、全体会議(事前3回、事後メール会議1回)と役割分担により準備を進めた。各企画には担当校を配置し、複数回の企画会議を実施した。広報として中部地区の会員校へポスターと案内書を送付した。

3.イベント概要


参加者は岐阜県2名、静岡県1名、愛知県72名の計75名であった。午前は人間環境大学にて「VRの開発」「ChatGPTの活用」、午後は椙山女学園大学にて「教育用電子カルテ」「実習記録のデジタル化」の企画を実施した。両大学では施設や教材、カリキュラムを公開し、展示ブースでは協働校の紹介と意見交換の場を設けた。移動には貸切バスを利用し、昼食は希望者に弁当を提供した。

4.アンケート結果(回答49名/回収率65.3%)


・VR教材は教育への応用や体験の有用性が評価された一方、導入の難しさも指摘された。
・ChatGPT活用では、AIの可能性や教育・研究への応用に関心が集まり、継続的な情報共有の必要性が示された。
・電子カルテシステムを活用した演習は学生へのメリットや臨床に近い学習環境が好評であったが、教材作成の負担や運用面の課題も挙げられた。
・実習記録のデジタル化では、効率化の利点とともに、教員・指導者の負担増や学生とのコミュニケーションの変化に対する懸念が示された。
・展示ブースは各大学の工夫が伝わったが、時間不足や関心のばらつきが課題となった。
・イベント全体としては、他大学の取り組みを知る貴重な機会であり、教育の質向上に寄与するとの評価が多く、食事や移動の配慮も好評だった。交流の機会を増やしてほしい、規模を縮小して継続開催してほしいとの要望もあった。

5.まとめと今後の課題


本イベントは、教員間の交流と学びの場として有意義であり、目的は概ね達成されたと考えられる。今後の課題としては、参加者が東海3県に限定された点が挙げられる。開催時期や場所の影響も含め、より広域な交流の可能性を検討する必要がある。今回得られたつながりを継続・発展させる方法を模索し、教育の質向上と教員間の連携強化に寄与する活動を今後も推進していきたい。