会長挨拶

会長挨拶

 2020年7月24日日本私立看護系大学協会代表理事(会長)に就任いたしました河口てる子です。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 新型コロナウイルス感染で日本中が感染防止のための自粛、活動再開と感染増大に振り回されている最中の会長就任です。今年度の社員総会も例年と異なり、Zoomでの総会説明会と議決権行使書による議決とあわただしいものでした。季節は梅雨、しとしとならぬ土砂降りの長雨が何日も続き、あちこちで洪水を引き起こし、「令和2年7月豪雨災害」と名付けられた痛ましい月に就任しました。多数の死傷者がでて、浸水した家屋は数知れず、被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

 さて、本協会は、1976年に私立看護系大学・短期大学により設立され、2009年に法人化し、今年で44年となります。定款によると本協会の目的は、「わが国の看護教育の高等教育機関としての私立大学の責任の重要性に鑑み、教育・研究および経営に関する研究調査並びに大学相互の提携と協力によって会員の振興をはかり、学術と教育の発展に寄与し、看護高等教育機関の使命達成」です。この中で、特に「私立大学の責任の重要性に鑑み」、「経営に関する」の文言は、他の看護系大学組織と比較し、本協会の特徴を言い表しております。

 

 18歳人口が減少する中、毎年私立大学の看護系新設大学、既存大学の看護学部新設が続く看護学分野は、入学生獲得に有利とみられております。しかし、その看護系大学も今年度は274校289課程であり、そのうち私学は182校197課程に達しております。実に、看護系大学の7割弱を私立大学が占めているのです。私立看護系大学の責任は重くなっている一方、入学生の減少は、私学の存続と教育の「質」を脅かす元凶でもあります。

 私学の課題は山積しておりますが、私立看護系大学は多種多様であり、歴史のある大学から新設校、単科大学から医療系大学の学部・学科、総合大学の一学部・学科と、その課題も複雑です。「教育の質」、「就職の有利さ」や大学の地理的「利便性」など、若者や保護者から選ばれる大学でなければ、18歳人口減少の中で私立看護系大学は生き残っていけなくなります。もちろん、看護以外の分野との競合もあり、苦戦を強いられるでしょう。

 

 本協会では、選挙での理事・監事の選出も2回の経験を経て、選挙制度の開始に伴う規程の変更・整備等も一通り終わりました。今後は、一層厳しくなるであろう私学の存続のための協議事項も増えてくると思われます。会員の皆様の声に真摯に耳を傾け、看護系大学の間で連携・協力を大切にして、各会員校が有用だと思える活動を進めてまいります。

 

 どうぞ、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

一般社団法人 日本私立看護系大学協会

会長  河口 てる子